この記事でわかること
エアコンを自分で掃除する方法をパーツ別(フィルター・本体・吹き出し口・冷却フィン・送風ファン・室外機・ドレンホース)に解説。各パーツのおすすめ掃除グッズ、自分でできる範囲の限界ライン、プロに任せるべきタイミングまで網羅します。
エアコンの掃除を自分でやりたい——でも「どこまで自分でできるの?」「何を使えばいいの?」と迷っている方は多いはずです。
結論から言うと、自分で掃除できるのは「フィルター」「本体表面」「吹き出し口」の3カ所が基本。ここまでは道具さえあれば簡単にできます。さらに踏み込んで「冷却フィン」や「送風ファン」まで洗浄スプレーで掃除することも可能ですが、メーカーは推奨していないため自己責任になります。
そして、ドレンパンやエアコン裏側の洗浄は、どう頑張っても自分ではできません。ここがセルフ掃除の限界ラインであり、プロに任せるべき領域です。
この記事では、パーツごとに「何を使って」「どうやって」掃除するかを具体的に解説し、自分でできる範囲とプロに任せるべき範囲を明確にします。
- まず知っておくべき:自分でできる範囲とプロの範囲
- 【レベル1】フィルター掃除|2週間に1回・10分で完了
- 【レベル1】本体カバー・上部の掃除|月1回・5分で完了
- 【レベル1】吹き出し口・ルーバーの掃除|月1回・10分で完了
- 【レベル2】冷却フィン(熱交換器)の洗浄|スプレーで可能(自己責任)
- 【レベル3】送風ファンの洗浄|ムーススプレーで可能(難易度高め)
- 【レベル1】室外機の掃除|表面だけでOK
- 【レベル2】ドレンホースの掃除|専用ポンプで簡単
- セルフ掃除の限界ライン|ここからはプロに任せるべき
- おすすめ掃除グッズまとめ
- プロに任せるべきタイミング5つ
- まとめ:自分でできる範囲は「表面+フィルター」、内部はプロに
- よくある質問(FAQ)
まず知っておくべき:自分でできる範囲とプロの範囲
| パーツ | 自分で掃除 | プロのクリーニング |
|---|---|---|
| フィルター | ◎ 簡単 | ◎ |
| 本体カバー・上部 | ◎ 簡単 | ◎ |
| 吹き出し口・ルーバー | ◎ 簡単 | ◎ |
| 冷却フィン(熱交換器) | △ スプレーで可能(自己責任) | ◎ 高圧洗浄 |
| 送風ファン | △ スプレーで可能(自己責任) | ◎ 分解洗浄 |
| ドレンパン | × 不可能 | ◎ 分解洗浄 |
| エアコン裏側 | × 不可能 | ◎ 完全分解洗浄 |
| 室外機 | ◎ 表面のみ | ◎ |
| ドレンホース | ○ 専用ポンプで可能 | ◎ |
【レベル1】フィルター掃除|2週間に1回・10分で完了
エアコン掃除の基本中の基本。メーカーも推奨する唯一の「自分でやるべき」掃除です。
用意するもの:掃除機、歯ブラシ、台所用中性洗剤、タオル
手順:
①電源を切りコンセントを抜く
②前面パネルを開け、フィルターに掃除機をかける(外す前に!)
③フィルターを外し、裏面からシャワーで水洗い
④汚れがひどい場合は薄めた中性洗剤+歯ブラシでやさしくこする
⑤タオルで水分を拭き取り、完全に乾燥させてから戻す
※ 濡れたまま戻すとカビの原因に。必ず完全に乾燥させてください。
【レベル1】本体カバー・上部の掃除|月1回・5分で完了
エアコン本体のカバー・上部にはホコリが溜まります。固く絞った雑巾で拭くだけでOK。中性洗剤を薄めて使うとさらに効果的です。仕上げに乾拭きして水分を残さないようにしましょう。
【レベル1】吹き出し口・ルーバーの掃除|月1回・10分で完了
吹き出し口とルーバー(風向板)は結露しやすく、黒カビが発生しやすい場所です。
手順:
①電源を切りコンセントを抜く
②ルーバーを手でゆっくり開く(取り外せる機種は外す)
③ぬるま湯に浸して固く絞ったやわらかい布で拭く
④奥まで掃除したい場合はらくハピ 防カビスキマワイパーが便利(約440円)
スキマワイパーを使えば手が届かない吹き出し口の奥まで掃除+防カビができます。詳しくはらくハピ防カビシリーズまとめをご覧ください。
レベル1の掃除でも臭いが取れないなら
おそうじ本舗のプロクリーニングで根本解決
フィルターや吹き出し口を掃除しても臭いが取れない場合、原因はエアコン内部(フィン・ファン・ドレンパン)のカビ。プロの分解洗浄でしか除去できません。壁掛け通常12,100円〜。
※ 料金は税込表示。時期・地域により変動する場合があります。
【レベル2】冷却フィン(熱交換器)の洗浄|スプレーで可能(自己責任)
冷却フィン(フィルターの奥にあるアルミの薄い板)は、カビやホコリが蓄積して臭いの原因になります。市販の洗浄スプレーで洗浄可能ですが、エアコンメーカーは非推奨のため自己責任です。
おすすめスプレー:
| 商品 | 価格(1台分) | 特徴 |
|---|---|---|
| らくハピNextplus | 約400円 | コスパ最強。販売本数1億本。お掃除機能付き対応 |
| AG消臭プラス | 約2,000円 | ジェット噴射+Ag+で消臭力が高い |
基本的な手順:コンセントを抜く→フィルターを外す→電装部品を保護→フィンにスプレー→10分放置→使用後は冷房16度で1時間結露運転(洗剤を洗い流すため)
エアコン洗浄スプレーの注意点はこちら。
→ エアコン洗浄スプレーは「使ってはいけない」のか?
【レベル3】送風ファンの洗浄|ムーススプレーで可能(難易度高め)
送風ファン(シロッコファン)はエアコンの臭いの最大の原因。ここにカビがびっしりこびりついていると、いくらフィルターやフィンを掃除しても臭いは取れません。専用のムーススプレーで洗浄できますが、養生・すすぎなど手間がかかります。
おすすめスプレー:
必ず用意すべき追加アイテム:
・100均の加圧式霧吹きスプレー(リンスが足りないため必須)
・急須ブラシ等の細いブラシ(ファンの羽の間をこする用)
・ガムテープ(養生シートの補強用)
※ 送風ファンの洗浄は難易度が高く、作業時間は90分〜3時間。失敗リスクもあるため、自信がない場合はプロに依頼することをおすすめします。
送風ファン掃除の手間とリスクを考えると…
プロに9,980円〜で全部任せた方がコスパ良い
くうきれい(約2,350円)+霧吹き+ブラシ+3時間の作業。それでも洗浄範囲はプロの60〜70%。ユアマイスターなら9,980円〜でプロが全パーツを完璧に洗浄してくれます。
※ 料金は税込表示。時期・地域により変動する場合があります。
【レベル1】室外機の掃除|表面だけでOK
室外機は基本的に特別なメンテナンスは不要です。以下のケースのみ掃除が必要です。
・落ち葉や枝が詰まっている → ほうきで掃く、手で取り除く
・正面のフィン(アルミの薄い板)にホコリや泥 → 歯ブラシでやさしく掻き出す
・天板の汚れ → 雑巾で乾拭き
・周囲20cmに物を置かない(排熱の妨げになるため)
※ 室外機を無理に動かすとガス漏れの原因に。動かさず手の届く範囲だけ掃除してください。
【レベル2】ドレンホースの掃除|専用ポンプで簡単
ドレンホース(排水管)が詰まるとエアコンから水漏れが発生します。室外機の近くにあるホースの先端から、専用のドレンつまり取りポンプで吸引すれば簡単に詰まりを解消できます。
エアコンの水漏れ対策はこちら。
→ エアコンの水漏れ原因と対処法
セルフ掃除の限界ライン|ここからはプロに任せるべき
上記のパーツを全て自分で掃除しても、エアコンの洗浄範囲は全体の60〜70%です。以下のパーツは自分では掃除できません。
・ドレンパン(結露水の受け皿):分解しないとアクセスできない
・熱交換器の裏側:スプレーでは届かない
・エアコン裏側の配管周り:完全分解しないと見えない
・電装部品周りの汚れ:水がかかると故障するため素人は触れない
これらを洗浄するにはプロの分解洗浄が必要です。年1回のプロクリーニングで内部を完全にリセットし、その間はセルフ掃除で維持するのが最もコスパの良い方法です。
年1回プロ+日常セルフ掃除が最強
おそうじ本舗の完全分解洗浄で内部をリセット
年1回のプロクリーニングで全パーツを分解洗浄→シーズン前後にセルフ掃除で維持。この「プロ+セルフ併用」が最もコスパ良くエアコンを清潔に保てます。壁掛け通常12,100円〜。
※ 料金は税込表示。時期・地域により変動する場合があります。
おすすめ掃除グッズまとめ
| 用途 | おすすめ商品 | 価格 |
|---|---|---|
| 冷却フィン洗浄(コスパ重視) | らくハピNextplus | 約400円 |
| 冷却フィン洗浄(洗浄力重視) | AG消臭プラス | 約2,000円 |
| 送風ファン洗浄(コスパ重視) | くうきれい | 約2,350円 |
| 送風ファン洗浄(性能重視) | カビッシュトレール | 約3,500円 |
| 吹き出し口掃除+防カビ | らくハピ 防カビスキマワイパー | 約440円 |
| 防カビ(フィン) | らくハピ 防カビスプレー | 約500円 |
| 防カビ(貼るだけ) | らくハピ 貼るタイプ | 約500円 |
プロに任せるべきタイミング5つ
以下の条件に1つでも当てはまる場合は、セルフ掃除ではなくプロのクリーニングをおすすめします。
・2年以上プロクリーニングをしていない
・フィルターを掃除しても臭いが取れない
・吹き出し口に黒カビが見える
・エアコンを使うと咳やくしゃみが出る
・送風ファン掃除の手間・リスクが嫌だ
エアコンクリーニング業者の選び方はこちら。
→ エアコンクリーニングの失敗事例と業者選びチェックリスト
おそうじ本舗とダスキンの比較はこちら。
→ おそうじ本舗とダスキンどっちがいい?7項目で徹底比較
エアコンクリーニングの安い時期はこちら。
→ エアコンクリーニングの安い時期はいつ?
エアコンの臭い対策はこちら。
→ エアコンの臭いを16度で消す方法
関東で2台以上まとめてきれいに
東京ガスのエアコンクリーニング
東京ガスグループの研修済みスタッフが全パーツを安全に分解洗浄。2台目以降9,900円〜。関東エリア対象。
※ 料金は税込表示。対象エリア外の場合はご利用いただけません。
まとめ:自分でできる範囲は「表面+フィルター」、内部はプロに
エアコン掃除を自分でやる方法をまとめます。
自分で簡単にできる(メーカー推奨):
・フィルター掃除(2週間に1回・10分)
・本体表面の拭き掃除(月1回・5分)
・吹き出し口の拭き掃除(月1回・10分)
・室外機の表面掃除(年2回・10分)
スプレーで可能だが自己責任:
・冷却フィン洗浄(らくハピ約400円 or AG消臭プラス約2,000円)
・送風ファン洗浄(くうきれい約2,350円 or カビッシュトレール約3,500円)
・防カビ処理(らくハピ防カビシリーズ約400〜600円)
自分では不可能(プロに依頼):
・ドレンパン洗浄・熱交換器裏側・エアコン裏側
・おそうじ本舗(12,100円〜)/ ユアマイスター(9,980円〜)/ 東京ガス(2台目9,900円〜)
セルフ掃除の限界を感じたらプロに依頼
エアコンクリーニング おすすめ3社
自分でできる範囲は全体の60〜70%。残りの30〜40%(ドレンパン・裏側・フィンの奥)はプロの分解洗浄でしか除去できません。
※ 料金は税込表示。時期・地域により変動する場合があります。
よくある質問(FAQ)
エアコン掃除は自分でできる?
フィルター・本体表面・吹き出し口の掃除は自分で簡単にできます。冷却フィンや送風ファンも洗浄スプレーで可能ですが、メーカー非推奨のため自己責任です。ドレンパンやエアコン裏側はプロにしかできません。
自分でできる範囲の限界は?
セルフ掃除で対応できるのはエアコン全体の60〜70%程度。ドレンパン・熱交換器裏側・エアコン裏側の洗浄はプロの分解洗浄でしか対応できません。
エアコン洗浄スプレーは使っていい?
メーカーは非推奨ですが、スプレーメーカー(アース製薬等)は「正しく使えば問題ない」と明言。詳しくはエアコン洗浄スプレー「使ってはいけない」のか?をご覧ください。
フィルター掃除の頻度は?
2週間〜1ヶ月に1回が目安。エアコンの使用頻度が高い夏場は2週間に1回がおすすめです。環境省も推奨するエアコンの節電対策です。
冷却フィンと送風ファンの違いは?
冷却フィン(熱交換器)はフィルターの裏にあるアルミの薄い板。送風ファンは吹き出し口の奥にある回転する筒状のパーツ。それぞれ専用のスプレーがあります。
おすすめのスプレーは?
冷却フィン用:らくハピNextplus(約400円)がコスパ最強。送風ファン用:くうきれい(約2,350円)がコスパ重視で人気。
掃除後に防カビ処理は必要?
推奨します。洗浄後にらくハピ防カビシリーズで防カビ処理すると、きれいな状態が最長2ヶ月維持できます。
プロに頼むべきタイミングは?
2年以上未クリーニング、フィルター掃除しても臭い、吹き出し口に黒カビ、咳やくしゃみが出る、の4条件のいずれかに当てはまればプロに依頼すべきです。
プロクリーニングの料金相場は?
壁掛け通常で8,000〜13,000円が相場です。詳しくはエアコンクリーニング料金完全ガイドをご覧ください。
プロクリーニングの安い時期は?
4〜5月と9〜10月が閑散期で安い時期です。詳しくはエアコンクリーニングの安い時期ガイドをご覧ください。
お掃除機能付きエアコンも自分で掃除できる?
フィルターは自動で掃除されますが、ダストボックスの掃除は必要です。内部洗浄はお掃除機能付きの構造が複雑なため、プロに依頼するのが安全です。
室外機も掃除が必要?
基本的に特別なメンテナンスは不要です。落ち葉やゴミが詰まっている場合のみ、手で取り除くか掃き出してください。室外機の周囲20cmには物を置かないようにしましょう。
エアコンの臭いを応急処置で消す方法は?
冷房16度で1時間運転→送風で乾燥する方法が手軽で効果的です。詳しくはエアコンの臭いを16度で消す方法をご覧ください。
賃貸のエアコン掃除は誰がやる?
フィルター等の日常掃除は借主。内部クリーニング費用はケースバイケースで管理会社に確認を。詳しくは賃貸のエアコンクリーニングガイドをご覧ください。
エアコンで咳が出る場合は?
内部のカビが原因の可能性があります。セルフ掃除では不十分な場合はプロクリーニングで根本除去を。咳が2週間以上続く場合は医療機関を受診してください。詳しくはエアコンで咳が出る原因と対策をご覧ください。


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